國末代表のヒューロム社視察記
第４話 ヒューロムＣＳセンターへ
２日目がスタートした。ホテルをタクシーで出発。
釜山空港からソウルの金浦空港まで飛行機で移動し、
ＣＳセンター（コールセンター）に行くことになった。
韓国のタクシーがとても安い目安として、日本のタクシーの３０％前後の料金だと思う。
２，０００円もだすと結構な距離の移動ができる。
韓国にはＫＴＸという新幹線もあるが、
ソウルまで飛行機で１時間・ＫＴＸで３時間、高速で車で５時間といった感じ。
ちなみに飛行機代８，５００円、ＫＴＸ４，５００円くらいだと思う。
１０：１０分に釜山空港に着いたが、キム社長飛行機の予約をしていないとのこと。
日本人のわたしからすると心配になるがこれが韓国流だと、キム社長は胸をはる。
というのは、だいたい３０分おきに数社の航空会社が飛行機を飛ばしているので、
予約の必要はなく、乗ることが可能な便にのればいいという具合。
実際に１０時１５分にチケットを買って、１０時３０分の飛行機に搭乗。
新幹線感覚だった。
韓国には現在でも兵役制度がある。
２０歳から３０歳になる期間に、過去においては３年間、現在でも２１カ月は兵役にでる。
多くは大学２年を終えた２０歳で兵役にいき、
終えてから大学３年より復学するということであった。
兵役の前と後ではまったく、考え方も、体力も、気力も変わり、
（向上）しているということで、うらやましい限りである。
兵役が男性のみで女性は兵役ということはないということであった。
面白かったのは、有名な芸能人は芸能人むけの兵役として、
兵隊として芸能活動をするのだそうだ。
たとえばサッカー選手などもそうで、
ロシアと韓国のワールドカップで１点をあげた選手は兵役であり、
翌日の新聞の得点をあげた韓国の選手の給料は１万５千円と新聞で大きく報じられていた。
金浦空港からソウルまでは車で４０分前後。
空港には国際部日本担当のソンさんが出迎えてくれた。
これからソウル市内のＣＳセンターに向かう。
ソウル市内には漢江（かんこう）という太い河がながれていて、漢北と漢南にわかれている。
高級住宅地や進学塾、大手会社の本社などは主に漢南にあるとのこと。
漢江にそって車で走りながら韓国事情を拝聴する。
市内を走っていくと、ロッテキャッスルという大きなビルが出現してきた。
日本でも有名なロッテであるが、韓国には現在も１０大財閥があり、ロッテはその一つである。
１０大財閥とは、三星（サムスン）現代自動車、ＳＫ、ＬＧ、ロッテ、
現代重工業、ＧＳ、韓進、ハンファ、斗山のこと。
ロッテキャッスルは、六本木ヒルズの小型版のような感じで、
レストランのような飲食スペースやデパート部分、ホテルやオフィス、
そして、住居や事務所として利用可能な高級マンション部門からなっている。
ヒューロムのＣＳセンターはそのマンション部分にあった。
セキュリティーはしっかりしているため、ＣＳ本部長のＬｅｅ本部長が出迎えてくれた。
エレベーターで移動し入口をあけると通常の住宅のような玄関があった。
ここでスリッパに履き替え、入ると左側に１０畳位の部屋があり、５〜６に人はいた。
その左側は応接室、一番奥に一般のオペレータルームがあった。
３０人もの人間が電話をしているのに、本当に静かで、
大声で応対しているオペレーターは皆無だ。
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