チャイニーズスタディー

コリン・キャンベル(T. Colin Campbell)はコーネル大学の栄養学の教授で、
栄養と癌の関連についての専門家であり、ダイオキシンやアフラトキシンといっ
た毒物に関する研究や、疫学研究の「中国プロジェクト[1]」を指揮したことで有
名である。研究結果を受け、妻と子どもも含めて完全菜食者になった。大学
でベジタリアンの栄養学を教えている。
中国プロジェクトは、アメリカ国立癌研究所が資金提供し、イギリスのオックスフォード大学、
アメリカのコーネル大学、中国のがん研究所をはじめ様々な国家の機関が関わり1983
年から1990年にかけて中国で行われた。中国では、非常に食事や生活方法の多様性
があるために、食事の違いによって疾患のリスクがどのように変化するのかを調査する
のに最適だと考えられた。研究の結果、コリン・キャンベルは動物性食品をまったく食べ
ないことが一番安全であると結論した。後に書籍として発行されベストセラーになり、い
くつかの国でも翻訳出版された。

『The China Study』の著者、T・コリン・キャンベル博士と松田麻美子氏
(松田麻美子氏よりのメッセージ)
私はこのふた月あまりの間、今アメリカでベストセラーになっている『The China Study』
の日本語版出版のために、かなりの時間を割いてきました。この本は、現代栄養学の
世界最高峰の座にあるT・コリン・キャンベル博士(コーネル大学栄養生化学部名誉教授)
の著書で、今日アメリカのamazon.comでは医学・栄養学・公衆衛生などの各部門の
順位で常時1~5位にランクされており、医学・栄養学を学ぶ人々のテキスト的存在と
なっている話題の名著です。
キャンベル博士の指揮により、アメリカのコーネル大学、イギリスのオックスフォード
大学、中国政府が共同で行なった、「食習慣」「ライフスタイル」、そして「病気」の関
連性についての世界最大規模の調査研究(「チャイナ・プロジェクト」)の結果をまと
めた論文を、一般庶民向けにキャンベル博士が書き下ろしたものです。
「ニューヨークタイムズ」紙が、「疫学研究のグランプリ」と絶賛した研究論文に基づ
くものだけに、その内容は読む人の心を釘付けにするほど充実しています。
キャンベル博士はこの本の中で、「正しい食べ物を食べることによって、私たちは致
命的な病気を予防・改善することができるにもかかわらず、今日この『真実の健康情
報』が庶民に正しく伝えられていないために、文明諸国に住む人々は、『誤った健康
情報』に翻弄され、さまざまな病気に苦しみ、時期尚早に亡くなっていく」と指摘して
います。
これこそまさに、ナチュラル・ハイジーンのパイオニアの医師たちが、およそ170年あ
まりも前から警鐘を鳴らしてきたことと一致しています。
日本語版では、科学や栄養学に全く馴染みのない一般の読者の皆さんにも気軽に
読んでいただけるよう平易な文章にし、日本人の栄養摂取と健康状態の数値も随所
に盛り込み、注をつけました。この春の出版に向けて、目下出版社(グスコー出版)と
懸命な努力をしているところです。
世界規模の大不況で、大勢の人々が職を失い、生活が大変な今日この頃、私たち
が今一番必要なことの一つは、病気をしない「健康な体」を作ることによって、医療費
にお金をかけないようにすることだと思いますので、キャンベル博士からのメッセー
ジは、日本の皆さんにも大いに参考になるはずです。
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