ヒゲ社長のにんじん旅行記 島原旅行記（長崎県）【第１話】
島原自然塾へ
島原自然塾は、一粒万倍の１１月〜７月まで、
長期間にわたる人参の主力の産地である。
今回は、人参の品質を高めるために、目的をもった訪問であった。
人参の品質を上げるというミッション
◆ 鮮度がいい・・新鮮で１００％ジュースにできる
◆ 美味しい・・甘みがあって、苦味がない
島原（しまばら）、あなたは何を思いうかべるだろうか？
島原市（しまばらし）は、長崎県南東部の島原半島にある市である。
島原城や武家屋敷など旧城下町の街並みが残り、
市内に湧水群のある観光都市である。
島原城の西に続く一帯を、鉄砲町と呼び、今でも武家屋敷の形態を残している。
武家屋敷は、鉄砲組（徒士）の住居地帯であった、造成当時
隣家との間に塀がなく、まるで鉄砲の筒の中を覗くように武家屋敷街が
見通せたので、その名がつけられたと言われている。
７つの町筋は碁盤の目のようにできており、
７０石以下の徒士（かち）屋敷も６９０戸あった。
町筋の中央に流れる清水は、北西の「熊野神社」を水源とし、
飲料水として使われ、水奉行を置き、厳重に管理されていたということである。
有明海（島原湾）を介して、フェリーや高速船で結ばれている
対岸の熊本市にもいくことができる。
私はもっぱら、このフェリーを使うことにしている。
高速フェーリーで３０分、たくさんの海鳥にかこまれて、有明湾を横断する。
島原外港に近づくにつれ、雲仙普賢岳が
むくっと、覆いかぶさるように見えてくる。
普賢岳といえば、1990年（平成2年）11月17日から普賢岳が噴火。
翌1991年（平成3年）6月3日には火砕流が発生し、
報道関係者や世界的に有名な火山学者クラフト夫妻など
43人が亡くなったことが思い出される。
島原港にフェリーが接岸されると、「ピーピーピーピー」
大きなサイレンの音とともに、フェリーの前方の壁が開く、
近未来映画のいちシーンのような感じ。
いよいよ、レンタカーの出番である。
今回が一人旅のため、トヨタのヴィッツ小型車にして出張費の節約。
小型車だけれど、一人には十分。
島原自然塾は小高い丘にというか、山の中腹に位置している。
中心街を山の中腹を目指して、登っていく。
真青な海を背中に、ゆっくりを車を走らせる。
街路樹や背の低い住宅の合間から、お城の天守閣が望める。
これが島原城である。
歴史に詳しいひとであれば・・島原の乱を思いうかべるかもしれない。
島原はキリシタン大名である有馬晴信の所領で、
領民のキリスト教信仰も盛んであったが、
ここに松倉重政が転封してきたことが、乱のきっかけになる。
松倉重政は、島原城を築城したり、ルソン島に探検隊を派遣したり、
経費が嵩んだために、所領の農民に過酷な税の取り立てを行った。
おおくのキリシタン信者に対しても、過酷な弾圧を行い、
そのあまりの残酷さは、目を背けなければならないほどのものだった。
過酷な取立てに耐えかねた島原の領民は、
武士身分から百姓身分に転じて地域の指導的な立場に立っていた
旧有馬氏の家臣の下に組織化、密かに反乱計画を立てていた。
肥後天草でも小西行長・佐々成政・加藤忠広の改易により、
大量に発生していた浪人を中心にして一揆が組織されていた。
島原・天草の一揆の首謀者たちは湯島（談合島）において会談を行い、
キリシタンの間でカリスマ的な人気を得ていた当時16歳の少年
天草四郎（本名：益田四郎時貞、天草は旧来天草の領主だった豪族の名）
を一揆軍の総大将とし決起することを決めたのである。
その正確な数は不明ながら、37,000人程であったといわれる。
一揆軍は原城趾を修復し、藩の蔵から奪った武器弾薬や
食料を運び込んで討伐軍の攻撃に備えた。
幕府軍による討伐対は数度にわたって撃退されたが、
甲賀忍者の一隊が原城内に潜入して兵糧が残り少ないことを確認した。
これを受けて信綱は兵糧攻めに作戦を切り替えたという。
兵糧攻めの効果で城内の食料、弾薬は尽きかけており、
討伐軍の数も圧倒的に多かったため、
この総攻撃で原城は落城。天草四郎は討ち取られ、乱は鎮圧された。
これにより住民はほとんど死亡し、代わって藩を統治した
高力忠房の移住政策により復興していくことになるのだそうである。
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